二次集会のまとめ


  
会場  全体会場 北広島市立緑陽中学校
       授業会場 北広島市立若葉小学校・北広島市立緑陽中学校

   

1、 授業実践と成果
○授業者 北広島市立若葉小学校 6年1組 内海 由紀子 先生  2007年10月19日 
○ 助言者 札幌市立伏見小学校 児島 大輔 先生
○ 題材名 曲の特ちょうを生かして
○ 題材の評価規準

音楽への関心・意欲・態度 音楽的な表現や感受の工夫 表現の技能
楽曲を聴き、特徴を感じ取って意欲的に練習している。 歌詞や旋律から、情景を味わって、曲想を生かした表現の工夫をしている。 音程や強弱、リズムに気をつけ、伴奏や友だちの音を聴いて歌っている。


  ○教材名 「つばさをください」
 
 ○本時の目標 楽曲の特徴や曲想を生かして表情豊かに歌う。
 
 ○本時の展開(3/3)

学習内容 ◎十分満足とされる児童の様子
○本時の目標に向けた指導の工夫
△努力を要する子への手立て
1. 前時の学習を思い出して、「つばさをください」を歌う。
           

2. 録音を聴いて感想を交流する。

3. 本時のめあてを確認する。
表現を工夫して歌おう

4. 個人で楽譜に書き込んでいく。






5. パート毎に分かれて意見を交流し、まとめる。

6. パート毎に練習する。

               
7. 練習の成果を発表する。



8. お互いの工夫したポイントに合わせて合唱してみる。

9. 録音を聴いて、感想を持つ。
10. 次時の予告
・姿勢や表情に気をつけて歌う。
・歌詞の意味を感じながら歌う。


・録音する。


・良いところ、もっとこうした方が良いところを出し合う。


・雰囲気が変わるのはどこか?
・強弱はどこか?
・曲の山はどこか?
評 自分なりに表現を工夫しているか。
  【観察・教科書】
◎歌詞などに注目しながら、表現を考えている。
△楽譜にヒントになる記号がないか助言する。

・パートリーダーを中心に行う。


・パートリーダーを中心に行う。
 (高音は図工質へ移動)

・良くなったところを認め合う。
評 お互いのよくなったところを見つけることができるか。
   【発表】

・良くなったところを取り入れて、まとめの合唱をし、録音する。


・工夫して歌えたところに気づくことができる。

・学芸会の練習

◎授業者より
・子ども達はめあてをもって取り組んだ。
・表現を工夫させるためのボイントや、曲の山などについて、しぼって提示してあげるとよかった。
・子ども達が、強弱記号だけでなく、歌詞の意味にも着目させられると良かった。
・1回目よりも2回目の方が、自分たちの練習の成果を発揮できたと感じ、満足できたようだ。

◎意見交流
・子どもから出てきた「ゆっくり」という言葉を「やさしく」に変えることをアドバイスし、なるほどと思った。
・3時間でハーモニーができあがっており、レベルの高さを感じた。
・グループの話し合いが前向きで、感心した。日常的な学級経営の良さが伝わった。
・パートごとに分かれて考える時に、黒板に板書されたポイントと見比べながら考えていた。
・表現の工夫というと、どうしても「心をこめて」など抽象的な意見が多くなるが、具体的な意見が多く出ていて、
 素晴らしかった。
・パート練習は、児童に任せる部分と教師の関わりとの兼ね合いが必要。今回は、教師の関わり方が一緒に歌をつ
 くりあげていくという感じを受けた。
・録音については効果的だった。
・パート分けは、全員が両方のパートを歌えるようになってから行った。


◎まとめ〜助言者の児島先生より
・教室のあたたかい雰囲気や、ゆっくりと丁寧に指導している様子に、学級経営の良さが伺える。
・限られた時数の中でどのようにして歌わせるか。朝の会・帰りの会などで日常化を図ることが必要。
・今回の授業は課題解決学習であった。技能面を高めるためには、教える時には教え、考えさせる時には考えさせ
 ることが必要。
・表現の工夫を考えさせるポイントとしては、
@ 音楽記号については楽譜から全て消し、どのように歌うか、作者の思いを歌詞より考えさせる。
A 旋律線の上昇・下降や音符の並び方から変化に気づかせる。
B 伴奏の音の並びによって、気づかせる。
 などの指導が可能であったと思われる。



☆部会協議 
1、 小学校 「参加型模擬授業」
◎全体 「鑑賞」領域の指導法について          講師    札幌市立伏見小学校 児島 大輔 先生
1、 導入
@ 学習内容の偏りはないか?(行事などに追われ、一曲完成主義になっていないか?)
A イメージと曲想の違い(こちらの指導・指導言が子どもにとって明確な学習の筋道・支援を促すものとなっているか?)
B 音楽の諸要素(3つの諸要素 リズム、メロディー、ハーモニーはポピュラーだが)
C 「歌を歌えるクラスはいいクラス」(学級経営、音楽で子ども達が育つ)


2、 音楽の授業の5つの面
・ 技能的な面・文化的な面・感性的な面に加えて諸要素・しくみの面を捉えさせる。

3、 音楽的な諸要素
・ 三要素だけでなく、授業で指導する、子どもに気づかせる・意識させる側面から7つの諸要素と定義

4、 鑑賞の授業の考え方
・ 目的「曲の特徴を感じ取る、聴き取る、理解する」大きく2通りの方法
@ 鑑賞と表現が一体化した授業(創作などに発展可能なもの)
A 鑑賞そのものを目的とした授業(感想文から紹介文へ)


5、 子どもの気づきや工夫を音楽的な要素と結びつける
・ 低学年→リズム、中学年→旋律(メロディー)、高学年→和声(ハーモニー)
・ 授業場面で子どもの気づきや工夫を音楽の諸要素と結びつけるのか


6、 越天楽『伏見』様 ?越天楽今様の鑑賞から?
・ DVD鑑賞(北海道神宮雅楽部の演奏)→子どもの気づいたこと(西洋音楽と比較すると出やすい)を板書(諸要素ごとのエリアに分けて)
・ 特徴をもとに、児童がグループごとにオリジナルの越天楽をつくる。リコーダー、鍵盤ハーモニカ、太鼓を用いる。


7、 ルロイ・アンダーソン「そりすべり」
・ 「お馬さんからきこえる音をさがそう!」1度聴いて、足音・むち・鳴き声・鈴の音を確認 
・ 2度目にはハンドサインで聴こえたら挙手(同時の場合、両手で)
・ 観点を示すことで、子どもは集中して聴くようになることを実感。


◎グループに分かれて
○低学年グループ
 1年生「森のくまさん」              江別市立野幌若葉小学校 松永 美冬 先生
◎「リズムカレンダー」(ビートに合わせて、7つの曜日を使って。)
◎指遊びをして、子ども達とのふれあいを大切にしながら、歌へ入る。
◎「森のくまさん」を歌う。
 ・弱拍から入る練習 ※机をたたいて「おじいさん」「おばあさん」「おじょうさん」
 ・マラカス・カスタネットなどを入れて歌う。
 ・交互唱(2つのグループに分かれる。)教師と子ども、子どもと子ども
 ・絵などを使って楽しませる。

○中学年グループ
  4年生「ソーラン節」                江別市立対雁小学校 小田桐 千夏 先生
◎世界各国のお祭り・民謡めぐり  ワークシート使用、どの国の音楽かなど、クイズにして取り組む。
◎ソーラン節をリコーダーで演奏
 ・ソプラニーノも交えて
 ・こぶしをまわす吹き方で演奏。同音で指を細かく動かす、息づかいでビブラートをかける技法など。
 ・打楽器(コンガ・ボンゴ・ウッドブロックなどをしめ太鼓のかわりに)使用。
◎おはやしのリズムで遊ぼう 創作活動。グループ練習の後、全体で合奏。


○高学年グループ
  6年生「つばさをください」                恵み野旭小学校 柴山 季治 先生
◎「楽しんでやりましょう。」指導者も楽しめるとベター
◎「発声が大事、発声が基本」
@ 顔(フェイス)頭頂筋を上げる。→眉間・眉をあげるように、ほっぺたを上げる。→たこ焼きをつくる。いい顔で歌う。
A 姿勢 手は後ろや横ではなく自然に前に置く。→呼吸法に影響
B 足は開く。→片足を前に出すのもよい。
◎発声練習
@「リリララ リラリラ リー」(ドレミファ ソファミレ ドー)半音進行
 A「マーリーヤー」  走りながら、リーのところで背伸びをするように
 B「アイウエオ体操」 
◎「つばさをください」Nコン版、
・ブレスを大切に 当日の研究授業でもそうだが、ブレスを意識させるのは大切。ショートブレスは鼻で吸う。
・低音の地声、息をのむ、あごを引き、腹筋を使って音を引く。
・低音をソフトに歌わせたい。地声のアルトは、ソプラノとハーモニーを作る時には必要ない。



中学校 
  1年生    題材名 「日本の伝統音楽の魅力」
         教材名 雅楽「越天楽」

  指導者    北広島市立緑陽中学校 鈴木 英和

  本時の目標  雅楽の表現の特徴を、実際に演奏することを通して、感じ取ることができる。

  本時の展開

過程 生徒の活動 教師の支援 学習形態
場面設定
留意点  ○評価


10分
・前時の活動を思い出す。
・冒頭部分の鞨鼓を、CDに合 わせて演奏する。
・鉦鼓、釣太鼓もCDに合わせ て演奏する。
・全体の演奏を聴かせる。 個人
全体
・楽譜プリント配布
・CD(全体)を用意す
 る。
・CDは移調しておく(長 2度下)。


35分
・竜笛の旋律をリコーダーで吹 けるように練習する。

「越天楽」の雰囲気を味わおう!


・「越天楽」の冒頭部分を、竜笛 とリコーダーで聴く。

・旋律の特徴は何かを考える。(ワークシート記入)

・班で、いかに「越天楽」の雰 囲気を出せるか、練習をする。

・班ごとに発表をする。
・階名とともに、実演もあわ せて伝える





・今練習したリコーダーと、 竜笛の雰囲気の違いを聴き 取らせる。
・机間巡視する。


・楽器の役割分担をする。
・机間巡視する。

・班長には、班の工夫点を発 表させる。
個人
全体





個人












・CD(竜笛)を用意す
 る。

○意欲的に聴いている
  か。

・班長を中心に練習させ
 る。
○活動の様子の観察
○ワークシートAの記述
整 理
5分
・もう一度「越天楽」の冒頭部 分を聴く


・活動の反省を書く。(ワークシ ート記入)
生徒たちの表現の良さと残 された課題をまとめ、次時  へとつなげられるようにさ  せる。 個人 ○ワークシートAの記述


  本時で何を教えるか
 拍節の現れ方や微妙な音程、速度の変化などの特徴を感じ取らせる。


  成果と課題
○雅楽の表現の特徴をどのように教えるか
 ・何回も繰り返し聴かせることで、生徒が気づくことの出来るチャンスが増えた。
 ・鑑賞教材が、体験を取り入れたことで、気づいたり自分たちで工夫したりするなどが出来て、定着の高  いものとなった。
 ・いつアドバイスをするのかのタイミングが難しい。押しつけではなく感受のための手助けとなるような  工夫が必要。
 ・本物の楽器が無くても、どんどん雰囲気をつかむことが出来ていた。
○音楽科にとって、確かな学力を身につける授業をどのように構築していけるか。
 ・非日常をおもしろいと思うために、普段のものと違うと気がつくことが大事である。
 ・感受と鑑賞のちがいを明確にすること。
 ・共通事項についての学習。

,中学校学習会  「講師による創作領域の模擬授業」による指導法の学習会
                       講師 札幌市立宮の森中学校 浜坂 幸江先生
     恵庭市立恵明中学校  櫻井 徹先生

 
 参加した先生方を2つのグループに分け、講師の先生方による創作の指導法の学習会を行いました。
 浜坂先生は、模擬授業として創作の導入を行って頂きました。簡単なリズム作りから、体を使ったボディパーカッション、そしてグループによるアンサンブルと発展させていくことで、誰でもすぐできて、夢中になることの出来る創作活動となりました。

 櫻井先生は「君も名人になれる演歌作り講座」という題名で、どのような流れで創作するのかをたくさんの資料や映像をもとに説明して下さいました。
 @ドレミファソラシドの7音を使うよりも、日本の音階である5音を使うと取り扱いやすい。
 A節回しや休符の使い方で、単純なメロディがどのように演歌に変化するか
について教えて下さいました。

 創作の領域は取り組むきっかけがつかみにくい、どのように積み上げていけばよいかわからないという先生方が多い中、たくさんのヒントをいただいた学習会となりました。
 
 また学習会の後半では、「三味線の魅力」ということで講師の村林満詠先生(千歳邦楽邦舞協会)と折笠由美江先生をお招きして、三味線の体験をさせて頂きました。和楽器の中でも箏と違い、なかなかふれる機会のない三味線を演奏することが出来ました。最後に村林先生には「黒髪」を演奏して頂きました。歌と三味線の曲を、間近に聴き、大変良い経験をすることが出来ました。